政府が将来の社会課題を解決するために推進する国の大型研究プログラムとして、9つのムーンショット目標というものがあります。
そのうち7番目の目標の中にあるのが「ミトコンドリア先制医療」というプロジェクト。このプロジェクトの代表メンバー・東北大学の阿部高明教授はミトコンドリア研究の第一人者であり、世界で初めてミトコンドリア病治療薬MA-5の成人健常者を対象とした臨床試験を行っています。
ムーンショット目標7は「2040年までに、主要な疾患を予防・克服し100歳まで健康不安なく人生を楽しむためのサステイナブルな医療・介護システムを実現」というもので、人生100年時代を誰もが健康に生きるために日常生活の中で自然と病気の予防ができる社会の実現を目指しています。
世界で最も急速に高齢化が進む我が国においては健康寿命を延ばすことが急務である

健康と要介護の中間とは、身体的機能や認知機能が低下し続け、治療や予防ではそれ以上の改善が難しい状態。
健康長寿が増えると…
・要介護期間の減少
・生活の質の向上
・社会保障費用の削減
などの実現が期待できます。ミトコンドリアの機能改善による健康長寿は、既に国が目標として動き出していることなのです。

(参考引用)
内閣府ホームページ:ムーンショット目標7
ムーンショット型研究開発事業(目標7)ミトコンドリア先制医療
東北大学:世界初・日本発:ミトコンドリア病克服への第一歩 ミトコンドリア病治療薬MA-5の成人健常者を対象とした臨床試験を開始