サイエンスZERO②~消費カロリーはミトコンドリアが作ったエネルギーそのもの!

NHK教育テレビ・サイエンスZEROで、ミトコンドリアと運動、さまざまな病気との関係について紹介されました。

ミトコンドリアが元気だと疲れにくい体になるんです!

前の動画では、運動をするとミトコンドリアが活性化するという内容が紹介されました。番組出演者の方たちが体を動かしながら「最近、運動不足なので心配になりましたね」等と話しています。

「実は、消費カロリーというのはミトコンドリアが作ったエネルギーそのものなんです」と日本ミトコンドリア学会会長で専門家の太田成男さん。

ですから、ミトコンドリアが元気だと、疲れにくい体になるわけです。すぐに息が上がってしまうとかそういう時は、ミトコンドリアが減っているのでしょう。

筋肉をつけるのが大事!

ミトコンドリアを増やすためには、少し強めの運動と弱めの運動を交互に組み合わせるのが一番良いと思います。筋肉が増えれば、ミトコンドリアも一緒に増えてくれます!

ミトコンドリアの機能が低下すると…?

ミトコンドリアの機能が低下するというのはただの体力不足ではなくて、実は深刻な問題もあるんです。(核を中心として、周りをミトコンドリアが囲んだ細胞の映像を説明)

60倍で早送りしていくと、核を囲むミトコンドリアの色が黄色からだんだんオレンジ、赤色へと変化していくのがわかります。

これは、ミトコンドリアから活性酸素という有害な物質がたくさん出ているのを撮影した様子です。活性酸素は、実はミトコンドリアで一番作られているのです。

つまり、こちらの映像の赤い部分は、ミトコンドリア自身が作り出している活性酸素がたまっている、ということになります。

活性酸素は、良いこともしている!

活性酸素は有害な物質だと説明がありましたが、悪いことだけではなく良いこともしているんです。

例えば免疫作用があったり、ガンから体を防御したり、血管を作ったりと、そういうことに役立っています。

ただし、活性酸素が増えすぎると…

ただし、特にミトコンドリアの機能が落ちることによって活性酸素が増えすぎてしまうと、それが病気の原因になってきます。(遺伝子を切りつけたり、ということが起こるそうです)

(ミトコンドリアが黄色から赤くなっていく)映像は、薬で人為的に活性酸素がたまるようにしていったものとのことですが、老化すると、同じような状態になります。

老化を防ぐためには…!

老化を防ぐためには、活性酸素があまり出ないように、たまらないようにするのがとても大事なんです。

生き生きとしたミトコンドリアを保っていることが老化に繋がらない、元気な身体を保つということなんですね。

ミトコンドリアの機能の低下が体にもたらす影響とは…?!

ここまでで、ミトコンドリアの状態とわたしたちの健康は本当に密接に関わっているということがわかりました。実は、ミトコンドリアの機能の低下が体にもたらす影響というのはこれだけではありません。

生活習慣病にもミトコンドリアが関係していることがわかってきたのです。

続きはこちら→③ミトコンドリアが多いと痩せる!生活習慣病とミトコンドリアの関係

前の話はこちら→①運動でミトコンドリアが増える?!

写真・キャプチャ元:サイエンスZERO/NHK